デジタルとアナログの中庸

日常はITにどっぷり、時々市中の山居。

KPTはチームを育てる

プロジェクトでKPTを開始して3回目。

やるたびにその良さを実感する。
やったことない人は是非お勧めするので簡単にやり方と良いところをあげてみます。
 

KPTとは

  • Keep:良かったこと、工夫したこと
  • Problem:問題点、不満に思ってること、課題
  • Try:problemに対して取り組めそうなアクション

という3つの軸で振り返りとカイゼンを行う仕組みのこと。

やりかた

  1. 付箋を用意しましょう。
  2. まずは思いつくkeepを付箋に1ネタ1枚で書きます。
  3. 次にproblemも同様に1ネタ1枚で。
  4. 書き終えたらkeepを一人ずつ読み上げてホワイトボードに貼って行きます。ポイントは一人一枚ずつ順番に貼ること。
  5. problemも同様に。似てるものがあったらその付箋の近くに貼りましょう。
  6. 出たproblemに対するアクションを、これまたみんなで付箋に1ネタ1枚で考えましょう。
  7. これまた一人ずつ読み上げて貼っていきましょう。
  8. みんなでどのtryを実行するか、決定します。
  9. 次回KPTでTの実施状況を確認します。

 

以上!詳しくはこの本で!

 

これだけ!  KPT

これだけ! KPT

 

 

何がそんなにいいのか

結構予想してもないKやPやTがでてくるので、笑いがおこって意外に会議会議せず和んだ状態になる。
例えば今までの笑ったネタは
  • ゴミ箱がグレードアップした←業務委託さんなのでちゃんとしたのを購入するまでダンボールゴミ箱だった。
  • ビルからの出かたがわからなかった。←業務委託さんに深夜出口を教えてなかったw
  • 家に暖房がついた←プロジェクトに関係ないしwww
  • 飲みの朝帰りや残業で家庭がやばい←これに対するtryは『断る勇気を持つ』になった。がんばれ:-)
 
KPTがなければ聞けないような開発で苦労した話、達成した話、抱えてる細かい問題点が共有できる。
 
少しゲームっぽくもあるので無理なくカイゼンに取り組め、サイクルがまわりやすい。
 
小さな成功を体験できる。
 
リーダーがまずいなぁと思っていることが自然とチームからproblemとして出てくる。
例えば
  • みんな残業で遅くまで残っていて帰りにくい雰囲気になっている←定時で一回上長に状況報告しようになった。
  • 作業の担当を固定しすぎた←途中から相談しながら2人で作業し始めたら劇的に進んだらしい。
メンバーがこういったKやPやTを考えることで気付いたり言葉に出して認識できる。
 
 

最初はちょっとドキドキしました。

 
私の場合新しいメンバーでスタートして、
それぞれどんなキャラクターなのかあまりわからない状態でスタートしたのと
個人でKPTはやってたものの、他人、チームでするのは初めて。
ファシリテーションが上手くできるかすごく不安だった。
 
でもね、これだけ!KPTを読み込んでいれば絶対大丈夫。
付箋に書いて、貼って、貼って、貼ってをやり出すと勝手に会議は周り出す。
私にできたんだ、誰にだってできるよ :-)
 

気をつけたこと

とにかく何でもいいから書いてみて〜と軽いノリで進めました。
 
なにか目に見えるものがあった方が考えやすいかなと思ったので、ホワイトボードには、keep、problem、tryの欄を作るだけじゃなく「KPTとは」に書いてるような簡単な補足を書きました。
 
テーマも書くようにしました。でもね、テーマに沿わないことも皆書いてくるので飾りみたいなものだね。
 
やりっ放しはいけないので、終わったらまとめて、ホワイトボードにでかでかとみんなのtryを書いて目に付く所に置くことと、KPTの翌日朝会でそのtryを念押しで確認することをやってます。
 

というわけで

 
いいことだらけ。
1人でもできるけど、チームがある人は是非チームでやってみて!!!1人より絶対楽しいよ。