デジタルとアナログの中庸

日常はITにどっぷり、時々市中の山居。

Doing!カンバン

Agileでいくぞ。と初めてはや4ヶ月。

足の長いプロジェクトなのでカンバンだけでは履歴も残らないから、とRedmineを併用している。

そこで起きてることや面白いと感じたこと。

 

発生している問題

  • メンバーみんな初心者だったり、途中参戦のメンバーが加わったり、なかなかカンバンのあるべき運用が浸透しない。
  • 未だDoneに行く気持ちよさがあまり感じれていないっぽい。
  • 何日もDoingに居続ける。
  • 違うタスクをやっている。
  • WIPが守られない。
  • 付箋の粒度がいつまでも粗い。
  • 粗いことで、せっかくカンバンやっているのに作業進捗が見えない。

そこでまずは粗さ改善に取り組む。

付箋の粒度がいつまでも粗い

ひとつのタスクを細かく、と言ってもなかなかうまくいかない。

KPTで何度もProblemとして出るんだけどTryがまずいのか改善しない。

 

そして本来、Backlog/TaskはPM的な人が書いて管理すべきものらしいけど

日に2~3コDoneに行くような細かいタスクとなると開発メンバーしか判らないところもあり

PM(私)が付箋を貼るとそもそも粒度が大きいという問題も。

 

そこで変えたこと

これはそもそもイテレーション計画が粗いのか?ということで

もう少しタスクを洗い出すようにした。

イテレーション計画ミーティングでは、このユーザストーリでは○○するとこまでがゴールだよね、そのためには△△と××の作業が必要。

 

と、ここまでは良かった。

 

細かいチケットの発行を開発者に任せたことで

付箋/作業の粒度はどんどん個人に依存するようになってきた。

 

タイミング悪く

 

これらの問題が起き始めるのと平行して

付箋書く作業をただ単に効率化するつもりで

ストーリーやタスクを印刷できるRedmineのPluginを入れ、

イテレーションが始まる前にPMがカンバンに貼るというのを

2~3イテレーション続けたところ。。。

 

カンバンがオブジェ化

 

不思議なんだけど、印刷された紙になったらいくらタスクが細かくても

  • Doingに持ってこられない
  • Doingから動かない
  • 忘れられる

という現象が。。。

そもそもデイリースタンドアップでそのあたりを注意しないのがだめたったのもある。。。

 

そこでKPTの結果

「付箋に対する愛着沸かないから放置になるんでは?」となった。

 

『印刷された紙』になった途端、それはタダの紙切れで、かまうべき対象でなくなり

『自分で書いた付箋』だと、その時点で責任を持つ構うべき対象になるようだ。

面白い。

ほんと些細で心理的な問題だけど面白い。

 

これから

まだまだ発展途上で安定はできてない。

これらの問題踏まえ、これからやろうとしているのは

  • ストーリーはPM/PLが書く
  • 細かいタスクはPGが書く
  • デイリースタンドアップで必ずメンテする

というTryになった。

 

もしかしたらこれもアンチパターンなのかもしれないけど

その場合はまた失敗するだろうし(笑)

そんときゃまたやり方変えればいいさ、ということで。

でもできるだけ失敗はしたくないから良いTryがあればみんなに聞きたい。

とりあえずそうだ。一旦リーン本に帰る事にしよう。 

 

リーン開発の現場 カンバンによる大規模プロジェクトの運営

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