デジタルとアナログの中庸

日常はITにどっぷり、時々市中の山居。

京大アメフト指導者 水野弥一さんの話

会社で水野弥一さんの講演を聞けるチャンスがあり、面白くて良い話だったので残しておこうと思う。
 
この方は、京大のアメフトを支えてきた凄い人らしく
分野は違うのだけど、考え方が素晴らしくてITにもそのまま通じる話で
きいてるとすごくアジャイル
 
やっぱり人間臨機応変でないとね。と、なんでも突き詰めると一流は同じだなと思った。
 

京大のアメフト部

京大に入学してくるのは勉強ばっかりしてた生っちろいヤツばかり。
運動なんて、走ることすらままならない。。。
体重は70キロ台、ベンチプレスも45キロそこそこあげるのが精一杯。
そしてそもそもアメフトやろうという人は京大にはこない。
なぜならまず京大に入学するという大きなハードルを越えなくちゃいけない。
文武両道というのは相当難しいから。
 

そんな中、勝つ為にはどうするか

スポーツで勝つためには王道をいく。やることだ。  (←これなんてよく言う先人の知恵に学べでしょ?)
しかし他と同じことをしていてもいけない。発想を変えなければいけない。
前の年に成功したことを今年もやると必ず失敗する。
ベストだと思うことをやり続ける。
やり方をかえる。そしてそれは早い方がいい。 (←アジャイルだし!)
変化がないのは最悪。
変化することは大事。
 
わしが言ってることは正しいと思うな。
人としては信じてもいいが、言葉は信じるな。
わしは神にはなりたくない。
間違ったことが言えなくなる。首尾一貫?そんなもんは知らん!
どんどん思いついたことをやってく。 
昨日選手に行ったことは今日変わる。ザラ。
 

大事なのはスピード

判断のスピード
チャンスは貯金できない。
失敗は努力で取り戻せるが、チャンスは取り戻せない。
 

成長するためには

入学時75キロ、ベンチプレスも45キロしかあげれないような人間を、2年で体重120キロ、ベンチプレス145キロあげるような選手にしていく。
やらされ感でやっていては成果はでない。
 
何が正しいかではなく、自分の答えを出さなければいけない。
 
やるのかやらないのか。
捧げるのか捧げないのか。
 

スピード感を持って正しい判断をするには

失敗したらやり直せばよいが正しい判断はしたい。
 
正しい答えは優秀な人間が出せることが多い。
 
その「優秀な人間」になるためには
知識を貯める努力をすること。
考えること。
思考すること。
欠点、弱点の克服。
現実がどうなのか受け止め、弱点を認め自分と戦う。
 
褒めて伸ばす?そんなもんは甘い。
実際褒めて伸ばすのはとても難しいことで、欠点弱点を克服する方が
成果が見えやすいし対策も取りやすい。
 

ココロを作る

人間勝とうと思ったら辛い苦しい練習をしなければならない。
初心者に大事なことは進歩させること。
変わってきたことを本人が感じると、もっと面白くなる。もっと練習し始める。(←成功体験だな。)
 
ココロを作る。ココロを決める。そうすると小さいことにぐちゃぐちゃ言わなくなる。
決めることに責任を持つ。
周りがどうとかそんなのはいい。
やるかやらないか、
自分の気持ち、自分のやり方になんてこだわってはいけない。お前の気持ちなんてどうでもいい。
やるかやらないかだ。
決めたら強くなる。
 

とことんやる。

最終的には勝ち負けはどちらでも良い。
やるかやらないか、自分で決め、
強くなろうとか優秀になろうとする努力と自分に負けなかったという自信は、いざという時力になる。
褒められてよしよしでコーチの言われた通りにやってきても、なんの力にもならない。
 
人間腹をくくるということができる。
もしできない自分がいても、そうなんだからしょうがない。
1番邪魔なのは自分。自分を捨てるということ。
自分から自由になる。
 
変えられる運命を変える努力をする。
1年後に死ぬという場合、1日1日を重く生きる。それが幸せにつながる。
今の人は軽く生きすぎる。
 

武士道にならえ。

武士が13歳で最初に習うのは切腹の作法。
それだけの責任と重さ。
毎夕毎夕死んでは生まれ、死んでは生まれ。

今日を振り返って本当に今日の自分は良かったんだろうか、ダメなところがあったら大きな反省をして翌日、また1日の命と思って生きる。 (←重めのKPTだな。)

充実した毎日を送るには
新しい自分を創造する。
 
練習を通じて自分の人間性を高める。(←わわ。マイソールだ。朝練だ)
 
覚悟、腹をくくるのは自分でするもんじゃない
もうどうしようもないというときに『させられる』もの。
自分でする覚悟なんてのは本当の覚悟じゃない。
 
己を知るのは敵を知るより難しい。